教員略歴・成果
更新:2024年8月22日
大槻貴司
研究分野
エネルギーシステム工学・エネルギー経済。エネルギー・電力システムの将来像(エネルギーミックスや技術導入量など)について、独自の数理計画モデルを用いて研究しています。
研究事例
- 世界エネルギーシステムモデルによる再生可能エネルギー・CCS・水素の競争力評価
- 炭素制約下の世界におけるエネルギー・CO2輸送の経済性評価
- 電源構成モデルによる自然変動電源および余剰電力対策の評価
- 日本におけるメタネーションやFT合成の導入ポテンシャル推計
- アジア国際送電網の経済性分析
- APEC地域の原子力発電の長期シナリオ分析
- APEC地域の長期エネルギー・電力需給見通し策定
学歴など
- 福島県出身
- 慶應義塾大学 理工学部 管理工学科卒業(2011年3月)
- 東京大学大学院 工学系研究科 原子力国際専攻修士課程修了 修士(工学)(2014年3月)
- 東京大学大学院 工学系研究科 原子力国際専攻博士課程修了 博士(工学)(2019年9月、社会人学生として)
職歴
- 国際原子力機関 (2012年6~9月、インターン)
- 日本エネルギー経済研究所 (2014年4月~2022年3月、2022年4月~2023年6月は客員研究員、2022年7月からは特別主幹研究員)
- 東京大学大学院工学系研究科 (2020年7月~2021年6月、客員研究員)
- 横浜国立大学 (2022年4月~)
学位論文
査読付き論文
- 香山治彦, 近藤茂貴, 松本茂, 崎元謙一, 尾羽秀晃, 大槻貴司, 髙本学, 2050年カーボンニュートラルの実現に向けた電力システムに関する考察, 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌), (2024) (掲載決定)
- Masahiro Sugiyama, Shinichiro Fujimori, Kenichi Wada, Etsushi Kato, Yuhji Matsuo, Osamu Nishiura, Ken Oshiro, Takashi Otsuki, Residual emissions and carbon removal towards Japan's net-zero goal: A multi-model analysis, Environmental Research Communications, (Accepted), DOI: 10.1088/2515-7620/ad4af2
- Takashi Otsuki, Yoshiaki Shibata, Yuhji Matsuo, Hideaki Obane, Soichi Morimoto, Role of carbon dioxide capture and storage in energy systems for net-zero emissions in Japan, International Journal of Greenhouse Gas Control, Volume 132, February 2024, 104065, DOI: 10.1016/j.ijggc.2024.104065
- Takashi Otsuki, Ryoichi Komiyama, Yasumasa Fujii, Hiroko Nakamura, Temporally Detailed Modeling and Analysis of Global Net Zero Energy Systems Focusing on Variable Renewable Energy, Energy and Climate Change, Volume 4, December 2023, 100108, DOI: 10.1016/j.egycc.2023.100108
- 大槻貴司, 尾羽秀晃, 松尾雄司, 森本壮一, 日本の2050年カーボンニュートラルに向けたエネルギー構成:再生可能エネルギー100%の電力供給の限界費用分析, エネルギー・資源学会論文誌, 44(3), pp.115-125, 2023年5月, DOI: 10.24778/jjser.44.3_115
- 大槻貴司, 尾羽秀晃, 川上恭章,下郡けい, 水野有智, 森本壮一, 松尾雄司, 2050年CO2正味ゼロ排出に向けた日本のエネルギー構成: 自然変動電源の立地制約を考慮した分析, 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌), 142(7), pp.334-346, 2022年7月, DOI: 10.1541/ieejpes.142.334;
Translated version is available here: Takashi Otsuki, Hideaki Obane, Yasuaki Kawakami, Kei Shimogori, Yuji Mizuno, Soichi Morimoto, Yuhji Matsuo, Energy mix for net zero CO2 emissions by 2050 in Japan, Electrical Engineering in Japan, e23396, 2022年9月, DOI: 10.1002/eej.23396 - 大槻貴司, 松尾雄司, 森本壮一, グリーンランド氷床融解が大西洋熱塩循環に及ぼす影響を考慮した統合評価モデルによる気候変動の費用便益分析, エネルギー・資源学会論文誌, 42(5), pp.285-294, 2021年9月DOI: 10.24778/jjser.42.5_285
- 大槻貴司, 柴田善朗, 日本国内でのメタネーションの可能性:電力・都市ガス需給モデルによるCO2回収・水電気分解・サバティエ反応システムの技術経済的評価, エネルギー・資源学会論文誌, 41(6), pp.266-281, 2020年11月, DOI: 10.24778/jjser.41.6_266
- 大槻貴司, 小宮山涼一, 藤井康正, 詳細地域分割に基づく世界エネルギーシステムモデルの開発と低炭素システムにおけるエネルギー・CO2輸送の分析, エネルギー・資源学会論文誌, 40(5), pp.180-195, 2019年9月, DOI: 10.24778/jjser.40.5_180
- 大槻貴司, 小宮山涼一, 藤井康正, 発電・自動車用燃料としての水素の導入可能性:地域細分化型世界エネルギーシステムモデルを用いた分析, 日本エネルギー学会誌, 98(4), pp.62-72, 2019年4月, DOI: 10.3775/jie.98.62
- 大槻貴司, 北東アジアにおける変動性再生可能エネルギーの最適導入と国際連系の効果に関する分析, エネルギー・資源学会論文誌, 38(5), pp.9-18, 2017年9月, DOI: 10.24778/jjser.38.5_9
- Bundit Fungtammasan, Atit Tippichai, Takashi Otsuki, Cecilia Tam, Transition Pathways for a Sustainable Low-carbon Energy System in Thailand, Journal of Renewable and Sustainable Energy, 9, 021405, 2017年4月, DOI: 10.1063/1.4978496
- Takashi Otsuki, Costs and benefits of large-scale deployment of wind turbines and solar PV in Mongolia for international power exports, Renewable Energy, 108, pp.321-335, 2017年2月, DOI: 10.1016/j.renene.2017.02.018
- Takashi Otsuki, Aishah Binti Mohd Isa, Ralph D. Samuelson, Electric power grid interconnections in Northeast Asia: A quantitative analysis of opportunities and challenges, Energy Policy, 89, pp.311-329, 2015年12月, DOI: 10.1016/j.enpol.2015.11.021
- 大槻貴司, 小宮山涼一, 藤井康正, 間欠性再生可能エネルギー大量導入時における出力抑制量・蓄電池導入に関する一考察, 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌), 135(5), pp.299-309, 2015年5月, DOI: 10.1541/ieejpes.135.299;
Translated version is available here: Takashi Otsuki, Ryoichi Komiyama, Yasumasa Fujii, Study on Surplus Electricity under Massive Integration of Intermittent Renewable Energy Sources, Electrical Engineering in Japan, 201(2), 2017年7月, DOI: 10.1002/eej.22996 - Ryoichi Komiyama, Takashi Otsuki, Yasumasa Fujii, Energy modeling and analysis for optimal grid integration of large-scale variable renewables using hydrogen storage in Japan, Energy, 81, pp.537-555, 2015年1月, DOI: 10.1016/j.energy.2014.12.069
- 小宮山涼一, 大槻貴司, 藤井康正, 再生可能エネルギー余剰電力の水素貯蔵を考慮に入れた最適電源構成の検討, 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌), 134(10), pp.885-895, 2014年5月, DOI: 10.1541/ieejpes.134.885
審議会資料など
- 尾羽秀晃,森本壮一,柴田善朗,大槻貴司:“地域条例・建物特性を考慮した太陽光発電の導入ポテンシャル評価”,総合エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会(第67回) 資料3
- 大槻貴司,柴田善朗:“合成メタン等の製造・供給費用試算”,経済産業省資源エネルギー庁 第9回メタネーション推進官民協議会 資料3-4(2022年11月22日)
- 松尾雄司,遠藤聖也,尾羽秀晃,森本壮一,栁澤明,大槻貴司:“2030年・2050年の脱炭素化に向けたモデル分析”,経済産業省資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 第50回基本政策分科会 資料2(2022年9月28日)
- 松尾雄司,大槻貴司,尾羽秀晃,川上恭章,下郡けい,水野有智,森本壮一:“2050年カーボンニュートラルのモデル試算”,経済産業省資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 第44回基本政策分科会 資料6(2021年6月30日)
受賞
- エネルギー・資源学会 第16回論文賞(2020年、筆頭著者として)
- 日本エネルギー学会 2020年度論文賞(2020年、筆頭著者として)
- 日本エネルギー学会 2019年度奨励賞(2020年)
- 日本エネルギー経済研究所 所内年間論文表彰 多数